最終更新日 2025年7月8日 by amcgsr
モンスターペアレンツやモンスターカスタマーという言葉が一般的になってきましたが、企業ではモンスター社員が非常に問題になっています。
モンスター社員は、色々なタイプがいますが共通していることは自己中心的な言動をする社員です。
たとえば、自分勝手なルールで仕事をやりミスを引き起こすとか、同僚や部下に対して攻撃的な言動をするといったことをします。
そのように仕事でミスをしたり職場の環境が悪くなっても、自分の責任だとは認めず他人に責任転嫁をします。
モンスター社員が増えてきた理由
特に最近になって、モンスター社員が増えてきたと言われていますが、その背景にあるのがコミュニケーション能力の欠如です。
昔であれば、人と人とが接しなければできないことが多かったですが、IT技術の進化により一人でできることが増えてきました。
それで自分が考えていることを伝える、そして相手の言いたいことを理解する経験を持たずに社会人となった若者が、会社でモンスター化します。
個人の問題というよりも、社会の歪みが一部の人達にでてしまった問題といえます。
モンスター社員が会社に与える影響
もしこのようなことをする社員が会社にいれば、様々な悪影響がでてしまいます。
仕事でのミスでは、納期に遅れるとか欠陥のある商品をつくるといったことで会社の信頼・信用に傷をつけ、取引差や顧客の怒りを買い大きな損失がでることもありえます。
職場で同僚を侮辱したりミスをしたことの責任をなすりつけるなんてことをすれば、一緒に仕事をしたいという気持ちは失せるでしょう。
その状態が長く続けば、会社が問題のある社員を放置していると考え退職者も出てきます。
時間と費用をかけて育ててきた人材の流出は、大きな痛手です。
そんなモンスター社員を、会社がえこひいきして放置しているのかというとそういうわけではありません。
対処しようと思っても難しい事情があります。
なぜなら、どのような社員でも法律で守られている権利があるので、減給や懲戒解雇をするにしても規定通りにやらなければ逆に会社が訴えられるからです。
会社で働くために必要なルールをしっかりと作り込む
そこで必要になるのは、雇用契約書や就業規則といった会社で働くために必要なルールをしっかりと作り込むことです。
上司の命令を聞かないとか無断欠勤をすると、どんなペナルティーを受けるのかを明記しておき、社員の行動を記録しておきます。
そうすれば、処罰をするときにルールに基づいて行ったという証拠が残り、裁判沙汰になったときでも正当性が認められます。
一番重いペナルティーである解雇をするのは法的にかなり難しいですが、これも手続きをしっかりとすれば不可能ではありません。
それに、そういったルール作りをしていれば、問題行動が認められたときには、上司が注意・指導をしやすくなります。
問題行動を放置していると、それが許されたという誤った認識を与えるので言動がエスカレートしやすいです。
繰り返し注意・指導をしていれば、この職場ではそれが許されないということが当人にもわかってきます。
注意・指導をした記録もまた、裁判などでは有力な証拠となりえます。
モンスター社員にカウンセリングを行う
あとは、モンスター社員にカウンセリングを行うことも、一つの解決策と言えます。
自分のやっていることは一般的な常識からかけ離れたことだと認知させ、正しい考え方ができるように導きます。
そうすれば、会社にとって戦力となりえるでしょう。
そんなモンスター社員ですが、まず雇わないためにどうすればいいのかというと、過去の経歴や面接での受け答えから判断するしかありません。
たとえば頻繁に転職をしているというときには、問題行動を繰り返して自主的に退職あるいは解雇されている可能性があります。
また質疑応答で、人事担当者の聞いていることに正しく答えられないというのも怪しいです。
まとめ
人手不足の会社だと、人が欲しくてそういうところを無視してしまうかもしえませんが、将来のリスクを避けるためにもしっかりと応募者の様子を観察しましょう。