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商業出版のメリット

最終更新日 2024年5月18日 by amcgsr

この記事は以下のような人におすすめです

・商業出版って何?
・商業出版と自費出版の違いを知りたい
・商業出版のメリットは?

趣味で書き溜めた小説を誰かに見て欲しい、自分の本を書店の店頭に並べてみたい、そんな夢を持っている小説家志望の人もいるのではないでしょうか。
一般的に本といえばやはり書店の棚や店頭に並ぶ紙の本のことであり、商業ベースの書籍のことを示します。
書店に並んでいる書籍は基本的には出版社が出版したもので、多くの選別をくぐり抜けて出版に居たり、読者の手元に到着します。
名の知れた文学賞を受賞した作品や有名な推理小説、映画の題材になった恋愛小説などを読んだことがあるという人も多いはずです。
これらはそのほとんどが商業出版されたものです。

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商業出版とは

では商業出版とはどのようなものなのか、基本を確認してみましょう。
実は出版という形態で世に出るには出版社がビジネスとして手掛けるものだけではなく、利益を目的としない自費出版なども存在しています。
自費出版はその名の通り、書き手が自分の小説や文章などを自費で出版する方式です。
基本的にすべての費用を書き手本人が負担することになりますが、本の形にできる、より多くの人に見てもらえるなどの利点があります。
書き手本人が出版するパターン以外にもライターや編集者を加えて本が作られることもありますが、これらの費用も発起人が負担するのが通例でしょう。
自費出版はあくまで文章を世に出したい人のためのものであり、商業ベースとは傾向がやや異なります。
同人誌なども自費出版の一種となっています。
参考:商業出版 自費出版 違い

すべての費用は作者ではなく出版社が受け持つのが一般的

一方で商業出版の場合には、すべての費用は作者ではなく出版社が受け持つのが一般的です。
出版社は小説家やライターなどの作者に文章の作成を頼み、一冊の本として仕上げていくことになります。
この場合は編集や校正、書籍のデザイン、営業といったすべての業務を出版社が行うため、作者はあくまで文章を書き上げることに集中できます。
完成した本は書店に並び、印税の何割かが作者の手元に入ることになるのが特徴です。
商業出版はあくまで出版社が作者に発注して本を作り上げているため、作者は本の売り上げをすべて受け取ることができません。
その代わり、製作に関わる多くの手間や費用を出版社が受け持ち、印税の振り込みなども行ってくれます。
その文章を書き上げた著作権は作者本人のものですが、出版権などは出版社が保持する場合があります。
しかし、営業や宣伝、本の在庫管理や売り上げの振り込みなどを出版社がトータルマネージメントしてくれるなど作者にとってもメリットが多い方法で、出版といえば従来からこの保方法が主流です。
作者側から見た難点を挙げるとすれば、あくまで出版社の発注によって執筆を行うといった点でしょう。

書き上げたとしてもボツになる可能性は十分にありえる

自分が書きたいものを自由に書けるとは限らず、また書き上げたとしてもボツになる可能性は十分にあり得ます。
編集者とのやり取りによっては修正を求められることもありますし、予定通りに計画が進まないこともあるはずです。
希望した通りの装丁にしてもらえなかった、理想の展開を否定されて修正を求められたなど、作者からすればストレスも発生します。
出版社からの書籍出版はあくまで仕事であり、売り上げからお金を受け取るための業務の一種と癒えます。
小説を書くことが趣味であったとしても、人によっては編集者や企業の意見を尊重しなければいけない形式は負担になる可能性はあるでしょう。
それでも多くの小説家志望者が商業出版を希望するのは、出版社の力によって世に出た書籍が書店に並ぶ風景は得られるからかもしれません。
苦労して書き上げた本を書店に並べたい、同人誌などの自費出版ではなく商業で出してみたいと願う志望者も多くいます。

ベストセラー小説から映画化やドラマ化される例も多数存在している

出版社側も積極的に宣伝してくれるため、ベストセラーになる可能性もあります。
ベストセラー小説から映画化やドラマ化される例も多数存在しており、現代においても夢のある形式です。
商業での出版に夢を感じるといった場合には、新人賞などに応募してみるのも良い方法です。
出版社は自社のカラーに合わせて賞への応募作を募集していることが多く、受賞すれば出版の道が開けます。
ライバル達を蹴落として受賞する必要がありますが、自分が書き上げた小説に自信があるなら挑戦してみる価値はある方法です。
新人賞以外にも出版作品の募集をしていることがあり、こちらに応募してみるのも良いでしょう。
選ばれる可能性は低いものの門戸は開かれており、挑戦はいつでもできるようになっています。
商業での出版を目指す場合には、自分が何のために本を出したいのかをよく考えることも大切です。
ただ書店に自分の小説を並べてみたいのか、それとも多くの人に読んでもらいたいのかによっても行動は変わります。

まとめ

どうしても出版の方法がはっきりしない、目的やターゲットなどもはっきりしないが本を出したいといった場合には、企画立案について相談に乗ってくれる企業などを探すのも良いでしょう。
商業出版で自分の本を出して、小説家を名乗る夢を叶えることができます。